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B型肝炎・
C型肝炎 HEPATITIS B&C

B型肝炎・C型肝炎の原因と
治療法を医師が解説|
肝臓内科のクリニック

こんな症状でお悩みでは
ありませんか?
CHECK

  • 倦怠感がある
  • 食欲がなくなる
  • 吐き気がする
  • 黄疸がある

上記の症状が複数当てはまる場合、B型肝炎・C型肝炎の可能性があります。

B型肝炎・C型肝炎とは

B型肝炎 B型肝炎はB型肝炎ウイルス(HBV)によって引き起こされる肝臓の病気です。幼少期の免疫力が不十分な時期に母親や感染者の体液から感染すると、ほぼ終生感染が続くことがあります。これをB型慢性肝炎といいます。HBVは肝臓に入り込み、慢性的に炎症を引き起こします。しかし、2016年4月以降に生まれた全ての0歳児にHBVワクチンが接種されるようになりました。これにより、生後1歳以降に生まれた全ての子供はHBV感染のリスクが減少しています。

思春期以降の感染は、性交渉や注射の共有など、他人の体液を介して感染することがほとんどです。一部の人では感染後に無症状で感染が収束することもありますが、B型急性肝炎として全身倦怠感、発熱、黄疸などの症状を引き起こすこともあります。重症化すると劇症肝炎や肝不全に進行し、命に関わる状態になることもあります。ただし、HBVの種類によっては持続感染し慢性化する場合もあります。現在は年間約10,000人の新規感染者がいると言われています。
C型肝炎 C型肝炎はC型肝炎ウイルス(HCV)によって引き起こされる肝臓の病気です。日本の慢性肝炎の約70%がC型肝炎であり、感染者は推定150万〜200万人に上ります。HCV感染者の約70%が持続感染者となり、慢性肝炎に進行し、約20年の経過後に肝硬変や肝臓がんの発生リスクが高まります。多くの場合、感染者は自覚症状がなく、健康診断や他の病気で病院を受診した際に肝機能の異常が指摘されることがほとんどです。HCV感染者の中には自覚症状がないまま生活している人も多いと考えられています。C型肝炎の感染が確認された場合、症状がなくても治療が必要です。また、日本の肝がん患者の65%がHCV感染者です。肝硬変や肝臓がんに進行する前に適切な治療を行うことが重要です。

B型肝炎・C型肝炎の主な症状

B型肝炎 B型慢性肝炎は通常、自覚症状はありません。B型急性肝炎では、感染後1~6ヶ月の潜伏期間を経て、全身倦怠感、食欲不振、悪心、嘔吐、黄疸などが現れることがあります。黄疸が現れると、尿が濃くなり、肌や白目が黄色くなります。
C型肝炎 C型肝炎は感染後2~14週間の潜伏期間を経て、急性肝炎を引き起こすことがあります。急性肝炎では倦怠感や発熱が現れることもありますが、多くの場合は自覚症状がありません。C型急性肝炎と診断されることは稀です。感染者の約2-3割はウイルスを自然に排除しますが、7-8割は慢性肝炎に移行し、「慢性肝炎」となります。慢性肝炎のまま治療せずに炎症が続くと約30年で肝硬変に、約40年で肝がんに進行することがあります。その間も自覚症状がないことも多いですが、肝機能の低下がさらに進むと腹水や黄疸、肝性脳症、むくみなどが出ることもあります。

B型肝炎・C型肝炎の原因は?

B型肝炎 B型肝炎はB型肝炎ウイルス(HBV)が体液を介して感染し、肝細胞に感染することによって引き起こされます。
C型肝炎 C型肝炎はC型肝炎ウイルス(HCV)が血液を介して感染し、肝細胞に感染することによって引き起こされます。例えば、消毒が行われていない器具でタトゥーをしたり、ピアスの穴を開けたり、覚せい剤の使用に伴う注射器の共有など、他人の血液が自分の体内に入る状況では感染の危険性が高まります。また、長期間にわたる血液透析を受けている方もHCV感染のリスクがあるため、定期的な検査が必要です。一般的な社会生活では、他人の血液に直接触れることはほとんどないため、家族や集団生活において感染する可能性はほとんどありません。握手や抱擁などのスキンシップ、食器やタオルの共有、入浴による感染はありません。

B型肝炎・C型肝炎の治療

B型肝炎
B型慢性肝炎 B型慢性肝炎の場合、肝臓に潜むHBVを完全に排除することはできません。現在の医学では、抗ウイルス薬や注射薬であるインターフェロンを使用しても、ウイルスの完全排除は期待できません。治療の目的は、肝臓におけるウイルスの炎症をできるだけ抑え、慢性肝炎の進行や肝硬変、肝臓がんなどの合併症の発生を予防することです。慢性肝炎の場合、必ずしも抗ウイルス薬の服用が必要なわけではありません。HBVが肝臓に静かに存在し、炎症を引き起こさない場合やウイルス量が少ない場合は、経過観察が選択されることもあります。一方、炎症が強い場合には、抗ウイルス薬を使用してウイルスを減少させ、炎症を抑える必要があります。年齢や病状に応じて、定期的なインターフェロン注射や肝臓保護薬の内服などの治療方法が選択されることもあります。
B型急性肝炎 急性肝炎の場合、一般的には全身倦怠感や食欲不振、発熱などの症状が現れますが、対症療法として点滴治療が行われる場合があります。抗ウイルス薬の使用は基本的には必要ありません。免疫系がウイルスを排除するまで安静にし、経過を観察します。ただし、劇症肝炎と呼ばれる炎症が強い状態になると、命に関わる危険性があるため、抗ウイルス薬や肝臓の機能を補助する特殊な治療が必要になる場合があります。肝臓の機能が完全に失われた場合は、肝移植が必要になることもあります。
C型肝炎 現在、抗ウイルス薬の進歩により、C型肝炎の完全なウイルス排除が可能になっています。集中的な内服治療を2-3ヶ月行うことで、初回治療では95%以上の患者でウイルスが消失することが期待されています。ただし、治療には高額な薬剤費がかかるため、治療費用の助成を行政に申請することが一般的です。
B型肝炎・C型肝炎の対策・対処法
B型肝炎 肝機能異常が指摘された場合は、医師に相談し検査を受けることをおすすめします。母親がB型肝炎に感染している場合は、自身がB型慢性肝炎にかかっていないか調べることが重要です。性交渉の相手がB型肝炎の場合は、自身もワクチン接種を検討する必要があります。タトゥーや他人との血液の接触がある行為を行ったことがある場合も、肝機能異常に注意が必要です。
C型肝炎 過去にタトゥーを入れたり、または覚せい剤の使用歴がある場合は、C型肝炎の検査を受けることをおすすめします。

よくある質問

  • B型肝炎は他人にうつる病気ですか?

    はい、体液を介して他人に感染する可能性があります。感染が判明している場合、献血はできません。また、性交渉の相手がB型肝炎である場合は、自身もワクチン接種を受ける必要があります。

  • B型肝炎は完治しますか?

    現在の医学では、ウイルスを完全に体内から排除することは不可能ですが、抗ウイルス薬を使用することでウイルスの増殖を抑え、肝炎の進行を抑制することができます。

  • C型肝炎は他人にうつる病気ですか?

    理論的には他人にうつる可能性がありますが、一般的な社会生活の中での感染はほとんどありません。タトゥーを入れる際には注意が必要です。

  • C型肝炎は完治しますか?

    はい、現在の抗ウイルス薬の進歩により、C型肝炎の完全なウイルス排除が可能です。治療には内服薬が使用され、治療期間中にウイルスが消失することが期待されています。治療後は肝機能の定期的なチェックや検査が必要です。

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