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逆流性食道炎 REFLUX

逆流性食道炎の原因と
治療法を医師が解説|
消化器のクリニック

こんな症状で
お困りではありませんか?
CHECK

  • 胸が熱くなる感じや胸やけ
  • 口の中に苦い味が上がってくる
  • 飲み込みが困難な感じがする
  • のどがヒリヒリとする違和感
  • 腹部の膨満感やゲップ

上記の症状がいくつか当てはまる場合、
逆流性食道炎の可能性があります。

逆流性食道炎とは

逆流性食道炎(胃食道逆流症)は、胃から分泌される胃酸(胃液)が食道に逆流してしまい、胸焼けや酸っぱい液体が口に戻るなどの不快な症状を引き起こす疾患です。逆流性食道炎は、次のようなタイプに分類されます。

・内視鏡検査では異常がなく、胸焼けなどの自覚症状のみが存在するタイプ(非びらん性胃食道逆流症)
・内視鏡検査で食道炎(粘膜の炎症)が確認されるタイプ(びらん性胃食道逆流症)

胃食道逆流症の中でも、食道の粘膜が炎症を起こしている状態を「逆流性食道炎」と呼びます。内視鏡検査によって逆流性食道炎が確認されたとしても、逆流性食道炎の程度が軽い場合、必ずしも症状が現れるわけではありません。症状がある場合には治療が必要となります。

  • 正常な胃と食道の境界線です。食道の粘膜は細い細かい血管が見え、胃の粘膜はややオレンジ色の部分です。

  • <逆流性食道炎 GradeA>
    食道粘膜が白くなり、血管が透けて見えなくなっています。食道の粘膜の縦方向に短いびらんを認めます。胃酸の逆流により、食道の粘膜に障害が生じている状態です。

  • <逆流性食道炎 GradeB>
    GradeAのびらんが広範囲にあり、さらに縦方向の炎症も長くなっています。GradeA程度では症状が現れない場合もありますが、GradeBになると症状が出る方が多いです。

  • <逆流性食道炎 GradeD>
    食道粘膜の大部分が炎症を起こし、正常な粘膜の方が少ないです。食道の収縮が困難になっています。これは最も重症な逆流性食道炎の状態です。

逆流性食道炎の主な症状

胃酸が食道に逆流することによって、症状が現れます。食後や寝転がった時、前かがみになった時などに胃酸が戻ったり、胸やけが起こりやすくなります。飲み込みが困難であったり、のどにヒリヒリとした違和感や腹部の膨満感、ゲップなども症状として現れる場合があります。

逆流性食道炎の原因は?

胃の粘膜は、胃酸による強い刺激にも耐えられる仕組みを備えていますが、食道には胃と同様の強い粘膜がないため、胃酸の逆流や長時間にわたる酸の浸食によって逆流性食道炎(びらん性胃食道逆流症)が引き起こされます。通常、健康な人の食道内に胃酸が逆流する時間はわずか4%以下であり、多少の逆流は問題になりませんが、逆流性食道炎の患者では胃酸の逆流時間が長くなる傾向があります。食道内の食物や酸を胃に送り出す運動が弱まったり、胃と食道のつなぎ目が緩んだりすると、胃の内容物の逆流が容易になり、食道炎の原因になります。

逆流性食道炎の治療

薬物療法と生活習慣の見直しを行います。主に、胃酸分泌を抑えるPPIやP-CAB、H2ブロッカーと呼ばれる内服薬の使用をおすすめします。また、ダイエットも効果的な対策として取り入れられることがあります。症状がある場合は、高脂肪食品やお菓子、アルコール、コーヒーなどの摂取を制限するように心掛けましょう。
逆流性食道炎は全ての方が治療対象になるわけではありません。内視鏡で、軽度の逆流性食道炎を指摘された方の中には、全く症状がない方も多く存在します。逆に、内視鏡では逆流性食道炎の診断がないにも関わらず、症状だけが強く現れる、非びらん性胃食道逆流症の方もいらっしゃいます。治療が必要かどうかの判断材料はまずは、患者さん自身の症状です。症状がある方は、生活の質が低下する可能性があるため、治療をお勧め致します。無症状であれば、必ずしも治療が必要ではないことが多いです。一度、医師と相談してください。

逆流性食道炎の予防・対策
食生活の注意点 食べ過ぎや就寝前の食事、高脂肪食、アルコール、チョコレート、コーヒー、炭酸飲料、柑橘類などは胃酸分泌を増加させ、胃と食道のつなぎ目を緩めるため、食道への胃酸逆流リスクが高まります。また、喫煙も胸焼けを起こしやすくすると言われています。心当たりがある方は、注意が必要です。
日常生活の注意点 胃酸逆流が多い方はまず日常生活を振り返って頂きます。重いものを持ち上げる行為や前かがみの姿勢も逆流を促す要因となります。また、寝る姿勢も仰向けや右側を下にして横になると、胃酸逆流が起こりやすくなるため、寝る際には左側を下にして寝たり、頭を高くするような姿勢を心掛けましょう。
また、肥満傾向のある人ほど、腹部圧迫により胃酸逆流が引き起こされやすくなります。生活習慣の改善によって、症状の改善が見られる場合もありますが、個人差があります。症状の改善が見られない場合は、薬物治療を併用することも考慮されます。かえで内科では、内視鏡検査により食道と胃のつなぎ目を詳細に観察し、胃酸分泌を抑制する薬物や胃酸を中和する薬物、胃や食道の運動を改善する薬物などを処方しています。軽度な症状でもお気軽にご相談ください。

よくある質問

  • 胸焼けと同時に吐き気が伴います。どのような病気が考えられますか?

    一般的には逆流性食道炎や胃腸炎などが考えられます。症状が続く場合は内視鏡検査をお勧めします。

  • 胸焼けがつらい時に家でできる対処法はありますか?

    夕食を食べてから寝るまでの時間が短ければ、可能な限り長くして頂くか、食べる量を調整することで、症状が改善する方もいます。食べ過ぎや就寝前の食事、高脂肪食、アルコール、チョコレート、コーヒー、炭酸飲料、柑橘類などは胃酸分泌を促進し、胃と食道のつなぎ目を緩めやすくするため、胃酸が逆流しやすくなります。また、喫煙も胸焼けを引き起こしやすいとされています。自身の食生活に関連する要素がある場合は、それらに注意してみてください。

  • 胸焼けに効く薬を教えてください。

    胃酸のpHを上げるお薬として、H2ブロッカーやPPIなどの処方薬が使用されます。市販薬にもH2ブロッカーがあるようですが、処方される薬と比べて用量が少ない可能性があります。具体的な薬の選択については医師の指示に従ってください。

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